いやな水虫… どうして防ぐ?どうして治す?

2011.05.28

区民公開講座 平成23年5月28日開催 まとめ

まるやま皮膚科クリニック 丸山隆児

1. 水虫とはどんな病気か
 人の皮膚表面は角質という硬いタンパク質でおおわれています。この角質部分に白癬菌というカビ(真菌)の一種が寄生した病気を白癬と呼びます。白癬は全身どこにでも生じますが、とりわけ足と足の爪に多く、俗に水虫と呼ばれます(正式には足白癬、爪白癬と言います)。水虫は日本に大変多い疾患で、ある調査によれば日本人の2000万人以上が水虫に罹患していると推測されています。

2. 水虫の治療について
 足や足の爪には水虫によく似た病変がいくつかありますので、水虫かなと思ったら医師の診察を受け、顕微鏡検査で水虫かどうかをきちんと判定してから治療を開始するようにして下さい。足の水虫は通常塗り薬で治療します。①両足全体にくまなく外用すること、②1日1回両足全体で約1g程外用すること、③完全に症状が消えるまで2~3ヶ月は続けること、の三点をしっかり守ることが重要です。爪水虫は塗り薬では治りにくく、多くの場合内服薬が必要となり、市販薬では治療できませんので、皮膚科を受診して下さい。

3. 水虫の予防法について
 治療していない水虫患者からは常に白癬菌がばらまかれています。ですから、家族に水虫の人がいる場合は確実に治療してもらいましょう。ジム、プール、飲食店など不特定多数の人が靴を脱いで利用する空間の床にはほぼ確実に白癬菌が落ちており、靴下を通り抜けた菌が足に付着してしまいます。ただし付着した菌は石鹸で丁寧に洗えば除去することができますから、毎日石鹸で足を洗う習慣さえ守れば水虫をほぼ確実に予防できます。

4. まとめ
 水虫はありふれた疾患ですが、放置しておくと家族や周囲の人への感染源になりますし、いずれは治りにくい爪水虫に移行したり、足の壊疽のような重い病気を引き起こしたりすることがあります。水虫を疑ったら医師の診察を受け、早めの治療で治してしまって下さい。